日本空間デザイン賞とは

日本空間デザイン賞とは

日本空間デザイン賞は、空間デザインの価値を未来へ繋ぐために設立された日本最大級のデザインアワードです。

社会が複雑化するなか、人々の価値はモノの豊かさからココロの豊かさへと変化し、多くの課題と向き合っています。この社会の多面的な問題をデザインのちからによって解決に導き、希望あふれる未来を切り拓くことが日本空間デザイン賞の使命です。

日本空間デザイン賞の活動は、デザインに情熱をかける多種多様な人々が集い、相互に切磋琢磨できる場と機会をつくることを主軸としています。そして、新しいデザイン価値や国内外の優れた人材の発掘を実現し、次世代の指標となる創造的なプラットフォームを構築します。

日本文化において、「空間」は物理的なスペースであるだけでなく、その「間」に生じる人々の心の動きや物事の変容、時の流れをも意味します。空間をデザインすることは、人々に、社会に、時代に、大きな可能性を創り出すことなのです。

空間デザインには、人々の感動を起こし、社会を豊かにするちからがあります。

我々は空間デザインのちからを信じています。

代表メッセージ

2019年、一般社団法人 日本商環境デザイン協会(JCD) と一般社団法人 日本空間デザイン協会(DSA) はそれぞれ永きにわたり開催してきたデザインアワードを合併し、日本空間デザイン賞という、日本最大級の空間系アワードを誕生させました。

「空間」という言葉には、物理的なスペースというだけではなく、そこで起こる事象や時の流れまでも意味として含まれます。この広義としての「空間」が、私達デザイナーのデザインテリトリーであると捉え直し、そこから発せられる様々な見解と価値を発掘していく事が、このアワードの使命であると位置付けました。また「空間」という言葉を、英語訳でも「KUKAN」として残し、日本発信のデザインメッセージとして世界に届けたいと考えています。

今後も世界が想像もしない方向に向かう事があったとしても、私たちはデザインの意義や価値をつくり出すことを諦めず、それを発見し、そして発表していく場として、このアワードの存在意義を見出していきたいと考えています。

日本国内はもちろん、国境を超えてこのアワードにぜひ参加して頂き、皆様とデザインの潮流をつくりだし、そして、デザインを未来に繋げていきましょう。

一般社団法人 日本空間デザイン協会(DSA) 会長 出原秀仁
一般社団法人 日本商環境デザイン協会(JCD) 理事長 窪田茂

主催

一般社団法人 日本商環境デザイン協会
一般社団法人 日本空間デザイン協会

ビジョン

空間デザインの新しい価値を導き出し、創造的な社会を構築していくことで、人々の生活や、社会への豊かさに繋げていきます。

目的

卓越したデザインや優秀なデザイナーを発掘し、それを世界へ発信していくことで、空間デザインの新しい可能性を拡げます。

主催団体の紹介

一般社団法人
日本空間デザイン協会

空間におけるコミュニケーションデザインの創造をめざす


空間デザインとは、その場で伝えなくてはならないメッセージを、あらゆる手法を用い空間に込め、言葉を発し、「わくわく」や「どきどき」を人々に与えることのできる極めてメディア性の高い感動のデザインとすることです。 原点としてのショーウインドウ&ディスプレイ、そしてエキシビション、ショールーム、プロモーション、文化空間、商業空間、エンターテインメント空間。さらには、建築、都市、ランドスケープなど、コミュニケーションによって人々の心を「いきいき」とさせる空間を創造するクリエイター集団として活動致しております。 日本空間デザイン協会(DSA)は、社団法人としての公的な立場に立ち、デザイン技術の向上、デザインアワードの運営、シンポジウム、国際交流、研究、出版などの普及啓発活 動を通し、経済、産業、社会、文化に広く貢献できる公益活動に取り組んでまいります。
→公式ホームページはこちら

一般社団法人
日本商環境デザイン協会

商環境の新たなデザインを、未来を創る


日本商環境デザイン協会(JCD)は、商環境デザインの専門的職能を確立し、都市社会のコミュニケーションのあり様と商業活動に関わる環境の質的向上を目的として、1961年に創立。1963年に社団法人として設立されました。
JCDは、インテリアデザイナー、建築家、空間プロデューサー、プランナー、照明デザイナー、グラフィックデザイナーなど、幅広い空間デザイン領域のクリエイターによって構成されています。 デザイン賞、シンポジウム、教育活動、研究活動、セミナー、機関誌の刊行、出版などの活動により、日本国内のみならず、海外のデザイン界にも大きな影響を与えています。
近年の社会状況の変化に向けて、それらの活動はさらに多岐にわたり、デザインの新たな価値の創出に貢献しています。
→公式ホームページはこちら

後援

・経済産業省
・国土交通省
・日本貿易振興機構(JETRO)
・日本経済新聞社(予定)

協力

ロゴマーク

グラフィックデザインは二次元、空間デザインは三次元です。そのどちらも機能するデザインは、経年変化や来店客の動線、時代性など「時間」も熟慮した「四次元のデザイン」であると考えます。街や都市を含む空間デザインの場合、例えば、観光シーズンで混みあっているときと、そうでないときでは、場所に対する印象は異なります。観光シーズンという時間の変動によって、空間デザインの在り方が変わるからです。そのことからも、空間や都市、建築とは何か突きつめると、四次元のデザインであることが分かります。

こうした考えを基に「日本空間デザイン賞」のマークは、四次元の「四」をモチーフにデザインしました。四は、音の響きから縁起が悪いような印象がありますが、かつて中国では「都市」を表す漢字でした。四の中にある「八」は、皇帝を意味する数字で、東西南北を四角で囲った都市の中心に皇帝がいることを表しているとも言われています。マークの造形は、黄金比(※1)と白銀比(※2)による二つの四角形を組み合わせたものです。四角い空間の中にある八をイメージした線にはニュアンスをつけず、空間デザイン(四次元のデザイン)をシンボリックに抽象化しています。ロゴの書体は、日本空間デザイン賞の受賞作品が最も際立つように、極めてシンプルにデザインしました。シンプルながらも印象に残るように、文字と文字の間(ま)の取り方を工夫しています。


※1 黄金比・・・古代ギリシャで自然の美しさから発見された、最もバランスが整っていると感じられる四角形の比率
※2 白銀比・・・黄金比に並ぶ美しい比率の一つ。日本の美術や建造物で用いられることが多く「大和比」とも呼ばれている


北川一成/GRAPH

GRAPH代表取締役。1965年兵庫県加西市生まれ。 AGI(国際グラフィック連盟)会員。NY ADC、D&AD Awardsの審査員を務める。TDC賞、JAGDA新人賞など受賞多数。“捨てられない印刷物”を目指す技術の追求と、経営者とデザイナー双方の視点に立った“経営資源としてのデザインの在り方”の提案により、地域の中小企業から海外の著名高級ブランドまで多くのクライアントから支持を得る。2016年冬、ネーミング、ブランディングを担当した「変なホテル」が「初めてロボットがスタッフとして働いたホテル」としてギネス世界記録に認定される。


<展覧会>
【2008】FRIEZE ART FAIR ロンドン
【2009】第281回企画展 北川一成 ギンザグラフィックギャラリー、東京
【2011】TOKYO GRAPHIC PASSPORT Centre Pompidou、パリ
【2017】GRAPH展 クリエイションギャラリーG8、東京