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2025.03.05
【写真大】デザインツーリズム@熊本 Epi.1 災害との共生
※Epi.1の原稿お願いします。※デザインツーリズム~熊本編~第2回は「くまもとアートポリス」を特集する。「くまもとアートポリス」とは環境デザインに対する関心を高め、都市文化並びに建築文化の向上を図るとともに、文化情報発信地としての熊本を目指して、後世に残る文化的資産を創造する熊本独自の事業。熊本県内全域に点在するそれらは、警察署から港・展示場と様々だ。
参加したデザイナーたち
※50音順
熊本地震震災ミュージアム体験・展示施設KIOKU
所在地:熊本県阿蘇郡南阿蘇村
竣工:2023年
設計:大西麻貴+百田有希/o+h
熊本地震の記憶を後世へ繋ぐ回廊型フィールドミュージアムの中核拠点施設。阿蘇カルデラの雄大な自然環境を臨むこの施設は、敷地をゆったりと横切るように架けられた屋根により、その稜線は周囲の風景を切り取るフレームとなり、敷地を超えた風景に呼応している。
室内は熊本地震の展示に触れる場、屋根の半分を占める軒下は周囲の風景を眺めながら自ら考えることを促す場とするとともに、この屋根は震災遺構の旧東海大学阿蘇校舎1号館への動線となっている。
熊本県産の杉、桧を用いた屋根の架構とRC壁で構成され、壁や床は阿蘇地域で使われる山鹿産の骨材の色味を活かした仕上げ、屋根には野焼きの灰や阿蘇黄土を釉薬に用いたオリジナルのタイルを使うほか、ワークショップによる地域の石を使った人造石研ぎ出し等、熊本由来の自然素材や色が随所に取入れられている。





